昔の人の知恵ってすごいな、と思わされることは、結構あります。

例えば、風邪で喉をやられたら、葱を首に巻くと良いとか、生姜湯が良いとか。医学的にどうなのか?などと考えることなく実践すると、意外と効果があったりします。

実は、二日酔いにも、こういった昔の人の知恵で改善する方法があるようです。これを私たちは、民間療法と呼んでいます。

例えば、肝臓を強くするにはシジミがよいというものです。二日酔いは、摂取したアルコールを肝臓で処理しきれず、体内にアルコールや代謝過程で生じるアセトアルデヒドが蓄積することで起こります。

そのため、肝臓の働きを活発にしてあげることが、二日酔いの改善には必要ということになります。実際、シジミの味噌汁は、肝臓の細胞再生に必要なアミノ酸が、大量に含まれています。栄養価が高い割には脂肪が少ないことも特徴で、消化する際に体への負担が少ないことも利点です。土用の丑の日にはシジミ、といわれるほど、滋養強壮に良いとも言われています。

シジミのほかに、二日酔に効くといわれている食品としては、大根おろし、梅干、果物のジュース、ヨーグルト飲料、柿や蜂蜜などが挙げられています。大根に含まれているアミラーゼは、アセトアルデヒドを体の外へ排出する働きを活発にしてくれます。

ただし、大根をおろしたときにでる汁は、胃壁にダメージを与えるといわれていますので、注意しましょう。果物には、アルコールの分解に必要なビタミンが含まれています。
ヨーグルト飲料などの乳製品は、悪酔いを予防してくれます。