お酒を飲んですぐに車を運転するのは、違反であることはもちろんですが、危険行為でもあります。

では、二日酔い状態での車の運転はどうでしょうか。

お酒をたくさん飲み、少し眠った翌朝に頭痛や脱力感などの症状がある状態を二日酔いといいますが、そのような状態で車を運転するのは大丈夫なのでしょうか?

答えは、ノーです。

多くの人が、お酒を飲んでも眠った後なら大丈夫だろうと思って車を運転しているかと思います。そのような人の中に、飲酒検問で検挙されたり事故を起こす人が少なくありません。

二日酔いの状態とは、分解されていないアルコールが体内に残っている状態のことです。ですから、二日酔い状態での車の運転は、飲酒運転と同様と考えてもよいでしょう。たとえ飲酒後に十分な睡眠をとったとしても、アルコールを十分分解しきるだけの時間をおかなければ、危険なのです。

では、アルコールが体から抜けたかどうか、何で見分ければよいのでしょうか。先ほど挙げた二日酔いの症状、頭痛や吐き気、倦怠感、脱力感、思考力の低下などの症状があるうちは、二日酔いの状態にあると考えておいたほうがよいでしょう。

最も安全なのは、飲酒をストップしてから車の運転までの間に12時間程度の時間を空けておくことです。体調の良し悪しも関係しますが、12時間程度間隔をあけておけば、アルコールは十分に分解され、体外へ排出されているでしょう。