喫煙者にとって、お酒の席にタバコがない、ということはありえないですよね。

それでも、タバコを吸わずにお酒を飲んだときと、タバコを吸いながらお酒を飲んだときでは、酔い方や翌日の二日酔いの程度に違いがあることを実感することでしょう。

明らかに、タバコを吸わずにお酒を飲んだ方が、酔いがまわりにくく、二日酔いにもなりにくいのです。

二日酔いの原因は、摂取したアルコールやアルコールの分解過程でできるアセトアルデヒドが体内に蓄積して排出されないことです。実は、このアセトアルデヒドが、タバコの煙にも含まれているのです。正しくは、タバコの副流煙に、このアセトアルデヒドが含まれているのです。

もし、数名でも喫煙者が参加している飲み会に出席すると、アルコールと喫煙者のタバコの煙との両方から、アセトアルデヒドを体内に取り込んでいることになります。自分はタバコを吸っているわけではないのに、喫煙者の近くに座っていたり、喫煙者が多く出席している飲み会に参加した時に二日酔いになりやすいのは、これが原因です。

また、喫煙者本人は、さらに深刻なことが起こります。アセトアルデヒドをタバコとお酒との両方から摂取することは同じなのですが、アルコール分解に重要な働きをするビタミンCが喫煙によって破壊されるという現象が起こります。お酒を飲みながらタバコを吸うと酔いやすい、二日酔いになりやすいというのは、これが理由です。

タバコ自体、百害あって一利なし、また副流煙のほうがより有害であるとも言われています。
二日酔いを予防するためだけではなく、体をいたわるためにも、飲み会の席ではタバコは控えたほうがよいかもしれませんね。