アルコールの分解を行っているのは、肝臓ですが、それ以外にも働きは色々あるのです。
しかし、アルコールを大量に摂取すると、アルコールの分解にかかりっきりになってしまうため、その他の役割を果たせなくなってしまいます。
その他の役割の一つが、糖分を作り出すことです。人間の体にとって糖分は最大のエネルギー源ですが、肝臓がこれを作り出すことができなくなると、低血糖状態に陥ります。
低血糖状態に陥った体では、エネルギー源としてアミノ酸を利用しはじめるのですが、このアミノ酸はアルコールの分解にとって大切な役割を果たしています。
このアミノ酸が別の用途で使われてしまうと、アルコール分解にアミノ酸を用いることが出来なくなり、アルコール分解が遅れてしまい体内に残ってしまうのです。
低血糖状態が引き起こす諸症状、たとえば頭痛や体のだるさ、脱力感、動悸や思考力の低下などが、二日酔いの症状として出てくるのです。
では、どうすればこれらの症状を早く楽にすることが出来るでしょうか。
ポイントは、低血糖を改善するために、糖分を体に入れてあげることです。例えば、砂糖をタップリ入れたカフェオレなどはどうでしょうか。砂糖で糖分を補います。コーヒーのカフェインは、頭痛解消につながります。
また、牛乳は胃壁を保護する作用があるので、胃の不快な症状を軽くしてくれます。「二日酔いには迎え酒」とばかりに、更にお酒を飲んでしまう人がいますが、これでは体をいためつけるようなものです。飲みすぎた翌日は、お酒をお休みするほうがよいでしょう。